不安症・パニック障害について

第14回 大分合同新聞 2018年5月25日(金)より抜粋

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今回はパニック発作と不安症による自律神経症状についてお話しします。自律神経が乱れが原因の一つです。傷もなく、見た目も変わらないこともあり、他人に説明するのが難しいですが、本人にしか分からないつらさがあります。具体的な症状は「将来への不安感で胸が苦しくなる」「人混みにいると汗や動悸(どうき)が止まらなくなる」「突然襲ってくる恐怖心」―などです。ひどくなると過呼吸で倒れる人もいます。
 
一般的に不安やパニックで症状が出たときは、無意識に楽しいことや全く違うことを考えたりしてマイナス感情に意識を集中させないようにする傾向があります。しかし、感情は客観的に把握する(感じる)ことによって消化されるといわれています。これは食物が体内で消化されて便として排出されるのに似ています。マイナス感情から逃げれば逃げるほど、追い掛けられて不安が強くなります。

ではどうすればマイナス感情が消えるのか?

上手に消化できないと心の便秘状態になるのです。自律神経症状の緩和には、あえてマイナス感情に意識を向けることが重要になります。セルフ療法の一つに、マイナス感情をメモ帳に書き込む方法があります。その時の感情や状況を、忘れる前にできるだけ早く細かくメモするだけです。これでマイナス感情を消化することができます。
私たちは普段、マイナス感情を遠ざけるように脳を使っているので最初はうまく書き出せないと思います。それでも書き続けてください。メモ書きがうまくなると、自分でマイナス感情やストレスをコントロールし、自律神経を整えられるようになります。

私は自分の鍼灸(しんきゅう)整骨院を開業したばかりの2013年に自律神経症状を発症しました。その当時は仕事が立て込んでいてストレスも多く、経営に対する不安で頭がいっぱいの時でした。症状がつらいときは、他人にもきつく当たることもありました。しかし、セルフ療法を始めてから発症しなくなりました。それ以降、再発もありません。