不眠症について

自律神経症状の一つである「不眠症」について

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さまざまな不定愁訴(原因のはっきりしない体の不調)を引き起こす自律神経症状。

その症状の中でも患者が多い「不眠症」についてお話しします。

ただ、不眠症には睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシー(過眠症)など病気が原因となることがありますので、まずは専門の病院で診断を受けてください。

今回は原因がはっきりしない不眠症について、私の経験上、特に効果のあったセルフ療法について説明します。
 

不眠症には3種類あります。

不眠症には状態によって三種類にわけられます。
  1. 眠るまでに時間がかかる「入眠困難」
  2. 眠れた後に中途半端な時間に目が覚めてしまう「中途覚醒」
  3. 早朝に目が覚めてしまう「早朝覚醒」
自律神経の乱れが原因の不眠症の多くは、興奮したり、緊張しているときに働く交感神経が過剰に働くことで起こります。

セルフ療法としては、以下の対応をおすすめします。

(1)昼間に興奮し過ぎない(2)カフェインを取らない(3)意識的に寝る準備をする―三つになります。

順番に説明します。

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眠るまでに時間がかかる「入眠困難」な不眠症について

仕事に集中し過ぎたり、運動をし過ぎたりすると夜になっても興奮状態が続き、胸がざわざわする感じが残ることがあります。大事な場面を除き、日常生活では、何事もやり過ぎは避けることが望ましいです。
 

眠れた後に中途半端な時間に目が覚めてしまう「中途覚醒」について

カフェインが入った飲み物で代表的な物にコーヒーや緑茶があります。

カフェインは中毒性があり、いきなりやめるのは難しいですが、無理のない範囲で少しずつ減らしていくことをお勧めします。カフェインの摂取を控えるだけでも眠れるようになった人はたくさんいます。
 

早朝に目が覚めてしまう「早朝覚醒」について

具体的な方法としては、眠りたい時間の3時間前からテレビを見ず、寝室の照明を暗めにする。

風呂はぬるめの湯にゆっくりと入る。

風呂から出たら、軽めのストレッチをするなどがあります。

病院で受診されても改善が見られない場合は当院へお問い合わせいただければと思います。